INTERVIEWS
「副業人材受け入れで社員が育った」YOSOMON!人材を2人受け入れて
菅原 渉さん(株式会社菅原工業 代表取締役専務)
株式会社菅原工業 代表取締役専務の菅原渉さんは、2018年11月よりYOSOMON!の副業人材を受け入れられました。(参考 求人ページ:「地方の建設会社の新たな挑戦! 技能実習生のためのレストラン立ち上げをサポートしてくれる方募集」https://yosomon.jp/project/750
現在、2人の副業人材とマッチングし、プロジェクトが進行中です。
今回は、菅原さんにYOSOMON!副業人材を受け入れた背景と、受け入れ後の反響について、お話を伺いました。
副業人材との初めてのやり取りは、スムーズに進んだ
ーーー副業人材を受け入れた当時の状況と、経緯を教えてください。
当時、自分で会社を立ち上げたのはいいのですが、会社には私しかいない状況でした。誰を雇おうと考えていたのですが、私自身もこのインドネシア料理店の立ち上げ業務に毎日はとても割けておらず、1週間のうち2日ほどの時間を割いて立ち上げを進めていました。
そういった状況下で、従業員を1人雇うと1か月いくらという固定給が発生してくる中で、私の時間に合わせて一緒に仕事をしてくれる「副業人材」は、凄くピンポイントでいいなと感じていました。
ーーー副業人材を受け入れることに抵抗感はありませんでしたか?
無かったです。メリットしかないと思っていました。今の仕事のスタイルを崩さずに新しい事業が進められますし、優秀な方々に自分の好きなタイミングで一緒にお仕事してもらえるなんて、凄くいいなと思いました。
ただどんな方がマッチングしてくるのかは正直不安でしたので、一次面接は(YOSOMON!)事務局にお願いしました。そこで通ってもらった方を紹介していただきました。
ーーー応募者の方と面談されたときの印象はどうでしたか?
はじめに来てくださったAさんという方は、とにかく経歴が凄く優秀な方でしたので最初は会話も通じないかもしれないと思っていたのですが、全くそんなことはありませんでした。自分の言ったことをまずは聞いてくださって、理解して、それから自分に返してくださるというやりとりが、最初からスムーズに出来たんです。
人間性も凄く良く、気仙沼に来ることに対しても全然抵抗がない方でしたので、安心してお願いをしました。
気仙沼にいながら東京の情報が入ってくる
ーーー無事Aさんとマッチングされ、プロジェクトがスタートしましたが、 1人目の方の具体的な取り組みを教えてください。
まず、お店に入れるレジの種類を選ぶにあたって、税率が10月から変わることや、テイクアウトは税率が異なること、キャッシュレスが始まることなどを考慮して一緒に考えてくださいました。一つ一つのレジの特徴を挙げて、全て分析して説明してくださるので、何も分からない自分にとってとてもありがたかったです。
今は店舗内のデザインにも着手していただいているところで、PCで完成図を作ってくださっています。
気仙沼にいながら東京の新しい情報を知ることが出来て、なおかつ分析して提示してくださるので、非常にありがたいです。ミーティングの際のアジェンダも、企業の課題をきちんと抽出してくださって、今はこの段階ですので、今はここをやりましょうというやり取りを、店舗のオープンまでを見据えてやってもらっています。
新入社員が自主的に動くように
ーーー菅原さんは最終的にYOSOMON副業人材2人とマッチングされていますよね。 2人目を募集された経緯を教えてください。
最初は立ち上げの全体を見られる、立ち上げのコンサルティングの人が欲しかったんです。それが1人目の彼、Aさんで、だんだん道筋が見えてきた段階で、今度はオペレーションが必要になってきました。それでもう1人いればいいなと思ってYOSOMON!での募集をかけ続けていたところ、飲食店を何店も経営されているオペレーションの抜群な方がタイミングよく応募をしてきてくださったんです。
面接は、「こちらが思っていること全部ぶつければ返してもらえる」というのが1人目の時に分かって、凄く良いお話が出来たので、今回の2人目の方ともスムーズに話を進めることが出来ました。
ーーー2人目の方の具体的な取り組みを教えてください。
Bさんには、お店を回すために1番最短で効率欲良くやっていくためにはどうしたらいいのかを教えてもらっています。こちらもすごく優秀な方ですが、自分の考えを全く押し付けて来ず、私の考えを聞いて、それに対して経験を踏まえた返答を返してくださいます。 AさんとBさんにはお互いに連絡を取り合ってもらっていて、課題も共有していますし、非常にいい連携が取れています。 そして、互いに人脈がすごいんです。自分で分からないことがあっても、人脈を使って周りに聞いてくださるんですよね。東京のリアルタイム情報が入ってくるので、とにかく情報が早いです。その上で、様々な提案をポンポン投げてくださるので、本当に助かっています。
ーーー新入社員の方を雇われたとお聞きしましたが、その方と副業人材の関わりはありましたか?
はい。私自身、正直あまり新入社員の方と接せられる時間がなかったのですが、その中でAさんが新入社員とのやり取りもしてくださっていました。今までは何をやるかも分からない中で、具体的な指示もしてあげられなかったのですが、Aさん経由で指示も出していただいていました。
今はやることが明確になったので、新入社員の子も自主的に動いてくれています。
課題が分からないことが課題だった
ーーーYOSOMON副業人材を導入してみて、特によかったと思うところを教えてください。
はじめは、課題がありすぎて何が課題かわからない状態に陥っていたんですよ。何が課題かは分からないけれど、やらなくてはいけないことは沢山あるという状態でした。でしたので、私は正直に「今の段階、何が課題なのか分からないのが課題です。何からやればいいですか」とお聞きしたんです。それを本当に1つずつ整理してくださったのが、YOSOMON!副業人材の方々でした。
ーーー新入社員の方が育ったことも大きな影響だったとお聞きしました。
そうですね。課題感が明確になってきた中で、新入社員が自主的に行動できるようになったのはかなり大きいです。 社員とは「自分はこんなコンセプトでやっているんだ」という言い合いも結構ありまして、そこをフォローしてくださっていたのもこのYOSOMON!副業人材の方でした。双方にメールを送って「彼は今こういうこと考えていますよ」とか、「このあたりをフォローした方がいいですよ」というのを繰り返しながら。
そうしているうちにどんどん課題が見えてきて、自分のタスクが分かってきて。今はここをやるべきだ、というのもお互い話をするようになりました。
おわりに…
ーーー今後の展望を教えてください。
YOSOMONでは、稼ぎ目的でない想いのある人が来てくださいます。ちょうどAさんは契約期間が終了しようとしている時期ですが、2人とも話し合って、2人とも契約を継続していこうと思っているところです。 課題感を明確にしていただいたおかげで、今は自分が求めている仕事量や金額も、はっきりしています。
ーーーYOSOMON!掲載を検討されている企業さんに一言お願い致します!
本当にこちら側にはメリットしかないなと思っていて、エントリーしている人も凄い方が来て下さいますし、今がねらい目って感じですね(笑)最初からその分野のエキスパートが来てくれる訳ですから。

PROFILE
菅原 渉さん(株式会社菅原工業 代表取締役専務)
北海道工業大学にて道路工学を学ぶ 家業である株式会社菅原工業にUターンで帰郷後、道路・舗装業に着手。インドネシアに2017年合弁会社設立し代表取締役に就任。 2018年10月株式会社SUGAWARA設立、代表取締役に就任 2018年10月株式会社インディゴ気仙沼設立、取締役に就任